近畿地方を中心に散在する33の寺院。西国札所、西国三十三観音ともいう。いずれも観世音菩薩を安置する霊場で、一般には和歌山県の那智山青岸渡寺に始まり岐阜県谷汲の華厳寺に終わる。観世音菩薩の33身に基づき、花山 法皇の巡礼を創始すると伝えられる。巡礼者は白装束に笠をかぶり、胸に札を掛け、各霊場では御詠歌を称える。

[参考:ブリタニカ]